国内外の作家さん達の作品を見ていると、レジンに綺麗な紙や布を封入した作品を見かける事が有りますよね。
自分でもやってみたいと思う方は多いかと思いますが、普通のパーツを封入するように扱うと液が染みて、向こう側の色が透けてしまうものです。
今回は、紙や布を綺麗な状態で封入する方法を5つ紹介します。
目次
方法1 素材にトップコートを塗る
封入したいモノに透明なトップコートをまんべんなく塗ります。
このとき、両面塗りのこしの無いように塗ってきちんと乾かしてから封入する事が大事です。
塗りのこしが有るとそこからレジン液が染みて、結局透けて汚くなってしまいます。
トップコート自体が染みてしまった場合は、トップコートの上から裏側を白く塗ると柄がはっきりして使える様になる場合も有ります。
液体やスプレーなど種類が沢山有るので、使わない切れ端などでテストをしてから使う様にしてください。
また、レジン液のメーカーから紙・布用のコート剤という商品も発売されています。
方法2 素材に乾くと透明になるボンドを塗る
トップコートではなく、乾くと透明になるタイプのボンドを薄く塗る方法も有ります。
この場合も塗りのこしの無いようにまんべんなく塗ってください。
ごく薄く数回に分けて塗ることがポイントです。
トップコートよりもコーティング段階で染み込んでしまう可能性は低めです。
古いボンドはダマになっている事も有るので、一回どこかに出してなめらかな部分を塗るようにします。
完全に透明にならないモノも有るので、必ず使わない切れ端などでテストをしてから使ってください。
方法3 ミール皿などを白く塗る
デザインに差し支えのない場合は、マニキュアや絵の具でミール皿などを白く塗って乾かしてから上に挙げた方法でコーティングした素材を置くと、より発色が良くなります。
方法4 素材をラミネートコーティングする
家庭用のラミネーターを持っている場合、素材をラミネートコーティングしてから封入するという手も有ります。
ただし、ラミネートの性質上どうしても透明な縁が出来てしまいますから、それを活かしたデザインを考える必要が有るので少し難易度が上がります。
レジンの為だけなら、わざわざ機械を購入する必要は無いと思います。
方法5 透明なシートやテープを使う
押し花等に使う透明なシートや梱包用の太い透明テープ等で挟み、断面をトップコートやボンドでコーティングする合わせ技も有ります。
断面をコーティングするのを忘れると、横から染み込んでしまうので気を付けてください。
まとめ
液体を塗ってコーティングする方法を使う場合、共通して気を付けなければならない事が2つ有ります。
それは、「完全に乾かしてから」レジン液を流し込む事とテストをする事です。
乾燥が不十分な状態でレジン液を流してしまうと結局染み込んで台無しになるだけではなく、気泡や変色・変質の原因になってしまいます。
ぶっつけ本番で挑むと、難しかったり乾燥時間が足りなかったり、なにかと失敗しがちです。
乾燥させたりテストしたりと時間は掛かってしまいますが、仕上がりは綺麗な方が作って楽しいものですよね。
色々な方法を試してみて、ご自分の作品に合ったやりやすい方法を見つけてください。
